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2021年00月00日

車の維持費は年間でいくら?内訳やローン返済にかかる総額も解説

車の購入を検討している方の中には「維持費ってどのくらいかかるんだろう」と不安に感じている方も多いはずです。今回は、税金や保険料など車の維持費の内訳と、ローン返済も含めた年間総額をわかりやすく解説します。将来の出費をイメージしながら、無理のないマネープランを立てていきましょう。

車の維持費は年間約21万円

総務省の家計調査によると、2人以上の世帯が1年間に支払っている自動車の維持費は20万9,148円となっています。ただし、軽自動車や普通車など、車種によって維持にかかる費用が異なるため、あくまで平均的な目安として参考にしてください。

  • 参照:「家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯」(2024年)(総務省)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20240&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&stat_infid=000040247064&result_back=1&cycle_facet=tclass1%3Atclass2%3Atclass3%3Acycle&tclass4val=0&metadata=1&data=1)

車の維持費の内訳

車の維持費の内訳は、以下の5つです。

  • 税金
  • 保険料
  • 車検費用
  • 燃料費
  • 駐車場代

それぞれの費用は金額も支払いのタイミングも異なるため、内訳を理解しておくと年間にかかる総額を具体的にイメージしやすくなるでしょう。それでは1つずつ見ていきます。

税金

車の維持にかかる税金は「自動車税/軽自動車税」と「自動車重量税」の2種類です。

自動車税は、自動車を所有している方に毎年課される税金です。税額は自動車の種類、用途、排気量などにより異なりますが、普通車では年間約3~10万円、軽自動車では約1万円が目安で、いずれも4月1日時点の所有者に課税されます。

自動車重量税は、車の重さや経過年数に応じて課される税金です。購入時や車検時に有効期間分をまとめて支払う必要があり、年間平均では1~2万円程度になります。

自動車税と自動車重量税を足すと、車の維持にかかる税金だけで、年間4~12万円ほど必要になるでしょう。

  • 参照:「令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方」(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001599517.pdf)

保険料

自動車保険には法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」と、事故による損害を幅広くカバーするために加入する「任意保険」があります。総務省の家計調査によると、2024年の自動車保険における支出の年間平均額は自賠責保険が6,716円、任意保険が3万8,079円です。

損害保険料率算出機構が2024年6月に参考純率の引き上げを発表したため、2025年度は任意保険料がさらに高くなる可能性があります。今後は補償内容を見直しつつ保険料の値上がりにも備える必要があります。

  • 参照:「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」(2024年)(総務省)(https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003348239)
  • 参照:「自動車保険参考純率改定のご案内」(損害保険料率算出機構)(https://www.giroj.or.jp/ratemaking/automobile/202406_announcement.html)

車検費用

車検とは、公道を走る車の安全性や環境基準を確認するために義務付けられている法定点検です。新車登録から3年後に初回の車検を受け、以降は2年ごとに受ける必要があります。車検費用は車種や整備内容によって変わりますが、目安としては5~10万円程度になることが一般的です。

車検費用には大きく分けて「法定費用」「車検基本料」「部品交換・整備費用」の3つがあり、法定費用は自動車重量税・自賠責保険料・印紙代で構成されます。車検のとき一度に大きな金額がかかるため、あらかじめ費用の内訳を把握しておくことで計画的に備えやすくなるでしょう。

燃費費

ガソリン価格には、燃料自体の費用に加えて「ガソリン税」が含まれています。2025年8月時点でのガソリン税は1Lあたり53.8円です。本則税率28.7円に暫定税率25.1円が上乗せされています。
暫定税率については廃止の議論もありますが、現時点では明確な結論が出ていません。燃料費の税負担を少しでも抑えるには「ガソリンを無駄に使わないこと」が重要です。不要な荷物を降ろす、急発進や急加速を避けるなど、運転の仕方を見直すだけでも燃費は改善します。燃費性能の高い車に乗り換えるのもおすすめです。

駐車場代

駐車場代は地域によって大きく差があり、月極駐車場の相場はおおむね6,000〜1万5,000円程度です。特に東京都などの都市部では、3万円前後になるケースも珍しくありません。さらに、駅や商業施設の近くにある駐車場や、屋根付き・防犯設備が整った駐車場は利便性が高い分、賃料も高くなる傾向があります。

自宅に駐車スペースがない場合、駐車場代は毎月かかる固定費となってしまいます。車の維持費を見積もる際は、できるだけ早い段階で駐車場代も含めて計算しておくと安心でしょう。

車の保有で年間に必要なローン込みの総額

車をローンで購入した場合、税金や保険料などの維持費だけでなく、ローン返済額も年間費用として考える必要があります。購入時にマイカーローンを利用しているケースでは、5年ほどかけて毎月返済していく方が多いです。

返済額は借入金額や金利によって異なりますが、新車の場合は毎月2〜3万円程度になることが多く、年間では24〜36万円になります。車の維持費の平均額である約21万円と合わせると、年間でおよそ50万円前後を見込んでおくと安心でしょう。

車の維持費にはマイカーローンの活用も!

車の維持費は税金や保険料に加えてローンの返済も含めると年間50万円ほどかかります。家計への負担を軽減するためにはマイカーローンを活用するのが有効です。

マイカーローンは車の購入だけでなく、車両本体以外にかかる費用負担も月々の分割払いで無理のない返済計画を立てられます。たとえば、北陸銀行の「ほくぎんマイカーローン」は車の購入費以外に、車検費用などにも使えます。さらに、Web完結で申し込みができるほか、資金使途が幅広く設定されているため、車に関連する費用を一括で借り入れたい方に便利です。

興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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◎監修

石野 恆正(いしの つねまさ)

トータル・ライフ・コンサルタント

外資系生命保険会社の営業として、多くの家庭のライフプランの作成や保険の見直しサポート、新規提案などを経験。現在は独立し、生命保険、医療保険、社会保障制度を始めとする豊富な知識に加え、自身の資産運用の経験を活かしながら、金融関連記事の執筆や監修などを行っている。