北陸銀行

ローン

2021年00月00日

教育ローンと奨学金の違いは?それぞれのメリット・デメリットも解説

「子どもの進学が控えていてお金の心配が尽きない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。教育資金を借りる方法には「教育ローン」と「奨学金」がありますが、内容には大きな違いがあります。今回は、教育ローンと奨学金それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理し、家計に合った最適な資金調達方法の選び方をわかりやすく解説します。

教育ローンと奨学金の違い

教育ローンは金融機関から借りるため金利が発生し、保護者が債務者となるのが一般的です。奨学金は進学する本人が債務者となり、条件次第では無利子で利用できる場合もあります。

また、教育ローンは一括でまとまった資金を受け取れるのに対し、奨学金は基本的に毎月定額で支給されます。さらに、教育ローンは借り入れ直後から返済が始まりますが、奨学金は卒業後から返済が始まる点も大きな違いといえるでしょう。

【教育ローンと奨学金の比較表】
項目 教育ローン 奨学金
融資金の受け取り方法 一括 毎月定額
金利 有利子(奨学金と比べ高め) 無利子または有利子
債務者 保護者 子ども(本人)
返済期間 借り入れ直後から返済開始 卒業後から返済開始
【教育ローンと奨学金の比較表】
項目 教育ローン 奨学金
融資金の受け取り方法 一括 毎月定額
金利 有利子(奨学金と比べ高め) 無利子または有利子
債権者 保護者 子ども(本人)
返済期間 借り入れ直後から返済開始 卒業後から返済開始

教育ローンの中でも北陸銀行の「ほくぎん学資ローン」であれば、一括借入タイプ(証書貸付方式)とカードローンタイプ(当座貸越方式)の2タイプからお選びいただけます。カードローンタイプであれば、入学費用や授業料などを必要な分だけ都度お借り入れいただけます。

国の教育ローンと民間の教育ローンの違い

教育ローンには、「国の教育ローン」と、銀行などの民間金融機関が提供する「民間の教育ローン」の2種類があります。

国の教育ローンは低金利で返済期間も長めに設定されていますが、世帯年収の上限や保証人の有無など、利用条件が細かく決められています。民間の教育ローンは利用条件が比較的ゆるやかですが、金利が国の教育ローンより高めに設定されていることが多く、返済総額が大きくなる可能性があるため注意しましょう。

教育ローンのメリット

教育ローンは、保護者が借り入れをするため子どもに返済の負担がかかりません。授業料だけでなく受験費用や通学用の定期代、住居費など幅広い目的に使えることも利点です。

募集時期が決まっている奨学金と異なり、必要なタイミングで申し込めるため、急な出費にも柔軟に対応できます。利用条件に子どもの学力や成績が問われないため、試験や審査に不安がある家庭でも安心して利用しやすいでしょう。

教育ローンのデメリット

教育ローンは奨学金に比べて金利が高めに設定されることが多く、返済総額が大きくなりやすい点がデメリットです。

借り入れ希望額や年収をもとに審査が行われるため、申し込んでも希望額を借り入れできない可能性があります。また、申込者の信用情報に問題があると審査に通らず、借り入れ自体ができないケースもあるため注意が必要です。

奨学金のメリット

奨学金は教育ローンに比べて金利が低く設定されているので、返済の負担を抑えやすいのがメリットです。

特に、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金は、無利子で利用できるため、返済が元金のみで済みます。返済総額を大きく抑えられるので、マネープランや貯蓄にも余裕を持ちやすくなるでしょう。

奨学金のデメリット

奨学金は、学力や世帯収入など一定の条件を満たす必要があり、基準に届かないと申し込んでも利用できない場合があります。また、毎月分割で支給されるため、入学金や前期授業料といったまとまった初期費用には対応しにくく、入学時の資金準備には向いていません。

将来的には学生本人が返済義務を負うため、特に奨学金が無利子でない場合は借入額が多いと返済が長期化し、結婚や住宅購入といった大きなライフイベントに制約が生じやすくなります。

教育ローンと奨学金のどちらを選ぶべきか

教育資金を借りる際には「教育ローン」と「奨学金」のどちらが自分の状況に合っているかを見極めることが重要です。選ぶべき方法は、家計の状況や必要な金額・タイミング、そして返済を誰が負担するかによって変わります。また、教育ローンと奨学金は併用できることもあるため、ご自身に合う方法を選択しましょう。

ここからは、それぞれの特徴を踏まえて「教育ローン」と「奨学金」がどのような方に向いているのかを解説します。

教育ローンがおすすめな方の特徴

教育ローンは入学時点でまとまった費用を用意する必要がある方に向いています。特に、入学金や前期授業料など、短期間で高額な支出が発生する場合は、一括で資金を借りられる教育ローンは役に立つでしょう。

奨学金のように学生本人の成績基準が設けられていることもないため、奨学金の要件に合わず利用できなかった家庭の方にも向いています。さらに、親が借り入れをするため、子どもに将来的な返済負担をかけたくないという方にも、奨学金より教育ローンのほうがおすすめです。

奨学金がおすすめな方の特徴

奨学金は、できるだけ返済の負担を抑えたい方に向いています。特に独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金を利用できるのであれば、利息の負担がなく元金のみの返済で済むため、将来の家計負担が軽くなるでしょう。

また、奨学金は毎月定額で受け取る形式のため、生活費や書籍代などの勉学に必要な経費など、日常的な費用を賄えれば問題ないという方に向いています。まとまった資金が不要で、月々の学費補助として使いたい家庭には、教育ローンより奨学金がおすすめです。

教育ローンと奨学金の違いを知って選ぼう

教育ローンはまとまった資金を確保しやすく、子どもに返済の負担をかけずに進学を支えられます。奨学金は利息の負担が少なく、返済総額を抑えられます。教育ローンと奨学金、どちらにもメリット・デメリットがあるため、世帯年収や必要資金の額、返済を誰が行うかといった状況を踏まえて選びましょう。

進学準備でまとまった資金が必要な方は、北陸銀行が提供する「ほくぎん学資ローン」のように、入学金や授業料、通学費用にも幅広く使える専用ローンを検討してみてはいかがでしょうか。

興味がある方は、お気軽にご相談ください。

ほくぎん学資ローン 詳しくはこちら

学資ローンシミュレーションこちら

◎監修

石野 恆正(いしの つねまさ)

トータル・ライフ・コンサルタント

外資系生命保険会社の営業として、多くの家庭のライフプランの作成や保険の見直しサポート、新規提案などを経験。現在は独立し、生命保険、医療保険、社会保障制度を始めとする豊富な知識に加え、自身の資産運用の経験を活かしながら、金融関連記事の執筆や監修などを行っている。